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この辞典の使い方(ホーム)「し」で始まる言葉>しっちゃかめっちゃかの意味

カテゴリー:擬声語、擬態語、副詞、感動詞、接頭語、接尾語

カテゴリー:言動、態度、表情、状態

しっちゃかめっちゃか

しっちゃかめっちゃか

 しっちゃかめっちゃかとは、混乱した様子、めちゃくちゃ。「あいつを仲間に入れたおかげで計画はしっちゃかめっちゃかになってしまった」などと使う。「しっちゃっかめっちゃか」は「めちゃくちゃ」を強調した言葉と考えられるが、「めちゃくちゃ」ですでにめちゃくちゃな様子は十分表されているので、必ずしも強調ばかりの意図で使っているともいえない。冒頭の例文をとりあげると、「しっちゃかめっちゃか」を「めちゃくちゃ」に代えても意味は変わらないが、「めちゃくちゃ」の方は計画そのものがめちゃくちゃさが主に描写されるのに対して、「しっちゃかめっちゃか」は「あいつ」の大活躍ぶりがイメージされ、よりドタバタ喜劇化している印象がある。ということで、「しっちゃかめっちゃか」は「めちゃくちゃ」を喜劇化した言葉だと定義しても問題なさそうだ。

「しっちゃかめっちゃか」のうち「めっちゃか」は「めちゃくちゃ」の「めちゃ(「無茶(むちゃ)」が語源とされる)」から来ていると思われる。一方「しっちゃか」のほうは、九州や東北の方言で、「しちやかましい」つまり非常にうるさいという意味の言葉が変化して「しっちゃかましい」「ひっちゃかましい」のような言い方で通っている場合があり、これから来ているのではないかと見られる。「しちやかましい」の「しち」は、「しちめんどくさい」とか「しちむずかしい」のように、後に続く形容詞などを強調するとともに、そのことがわずらわしくてイヤだという気分を乗せる接頭語である。そういうわけで、「しちやかましい」から来ていると見られる「しっちゃか」には、例文の「あいつ」の動きがやかましくてイヤだという気分が含まれていて、「あいつ」のドタバタぶりが目に浮かぶように仕組まれているのだといえる。(VP KAGAMI)

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